腎移植 術後5日目

腎機能が悪化の一方をたどっていることと、高熱の原因を調べるために腎生検をする。
その前に血小板が大幅に低いので血小板輸血を行うことに。
血小板輸血は過去2回中2回ともアレルギー反応が出ているので、事前に抗アレルギー剤や、250ミリグラムのステロイドなどを使用しました。結果血小板輸血でアレルギーが出ることもなく無事終わりました。

そして腎生検。
前は背中から針を刺しましたが、今回は移植腎を調べるので、お腹に埋め込められた腎臓の組織の一部を採ります。したがって下腹部に針を刺します。
最初はお腹に麻酔を。。。
痛いかな?と思ったのですが、背中から入れている痛み止めの効果のため何の感覚もありません。
だからちょっとしか麻酔はしなかったとおもいます。
そしてエコーをみながらブスリッ(と入ってくる音がする)と腎臓めがけて慎重に針を差し込みます。
そして奥のほうでパチン。っと音がします。(組織が採れた音) もう一カ所ぱちん。
これでおしまいです。あとは圧迫止血に20分かけました。先生が押さえてくれているのですが、大変そう。そして今日は3時間は完全安静で、3時間後から寝返りオッケーで、一晩ベッド上です。

腎臓の組織の一部の見た目が、点状になっていると言われました。
点は血のかたまりです。たぶん拒絶反応でしょうと。。。

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ここからドナーの日記。

<夫婦間腎移植 : 術後五日目>
夫婦間腎移植における提供者(ドナー)を経験した術後5日目の記録です。

02:00
室内をバタつく音で目が覚める。同室で容態が好ましくない方がいるようだ。

定期的に物音や話し声が聞こえ、なかなか寝付けない。

自分が元気になった証だと思うのだが、気になることがあると眠れないようだ。そのまま朝を迎えた。

06:10
検温36.3℃。120/78、68bpm。

就寝時、ややベッドを起こさないと腹筋に違和があり落ち着かなかったが、昨晩はベッドをフラットにしても寝られた。

それとベッドの上であぐらを掻けるようになった。小さな事ばかりだが、日々回復を感じる。

07:15
朝食。パン90グラムにイチゴジャムとマーガリン、キャベツのサラダにノンオイルドレッシング、ベビーチーズ、ミカンの缶詰め、コーヒー。

計618キロカロリー、塩分2.2グラム。

08:15
シャワー。

まだシャワーを浴びるだけでも疲れる。

09:00
採血。

ヘタで痛い上に、血が跳ねて服にかかる。サイテー。

09:05
コーディネーターさんの問診。

順調であることを伝え、早期退院を望むと伝えた。

結局、午前中は先生が来ず、退院のめどが立たなかった。

12:00
昼食。

ご飯150グラムとふりかけ、キンメダイのワイン蒸し、筍とわかめの煮物、春雨の酢の物、味噌汁。

14:00
飲水クリアランス試験終了。

2900cc。

14:17
検温36.4℃、127/80、72bpm。

16:00
看護士より、退院後の一般生活上の諸注意を聞く。

一日1.5~2リットルの多めの水分をとること。
食事の塩分は控えめにする事。
術後二ヶ月は疲れないよう運動を控えること。
腎臓をぶつけないこと。
定期検診を受けること。
高血圧、糖尿病、痛風に気をつけること。
処方を受ける際や造影剤を使う際は片腎であることを伝えるとこと。
もし血尿がでたり、手術箇所に痛みがでたり、高熱がでたり、傷跡に異常が見られた場合、すぐに連絡せよとのこと。

17:00
ようやく担当医と接触。もういつでも退院して良いよ、とのこと。

もう少し早くその言葉が欲しかった…

18:00
夕食。

ご飯150グラム、麻婆豆腐、小松菜の磯部和え、なます。計522キロカロリー、塩分2.0グラム。

21:00
昨晩はあまり寝られなかったこともあり、この時間から眠くなる。

21:30
就寝。朝までぐっすり。

腎移植 術後4日目

担当医師からクレアチニンが上がってきているといわれました。
アタマの中真っ白ってこういうことを言うんですね。
とにかく主治医とよく話し合って結論を出すと。

熱も高いなぁっと思っていたけど、炎症反応もバッチリ出ていて抗生剤をはじめることになりました。

今日から普通食です。
タンパク40グラム、塩分6グラムの制限食ではありますが、この食欲のないときだったら特に問題はなさそうです。

ドナーとなってくれた旦那さんの調子が良いらしく、一日に何度も顔を見せてくれて心強かった。
なんせ不安の糸が引きちぎられそうだったから。

この日は一睡もできず。

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ここからドナーの日記。

<夫婦間腎移植 : 術後四日目>

夫婦間腎移植における提供者(ドナー)を経験した術後4日目の記録です。

5:45
自然起床。まだ下剤の効果はない。

ベッドから体を起こすとき、手術跡に感じる痛みが激減していて驚いた。昨日と比べても明らかに差があるほど、傷が良くなっている。人間の快復力すごい。

昨晩の就寝前を最後に、看護師さんが様態を確認しに来なくなった。健康な人間は徹底的にほっとかれるんだな。良きかな良きかな。

07:15
朝食。

パン90グラム、リンゴジャム、マーガリン、ゆで卵、レタスのサラダ、ノンオイルドレッシング、ミカン、牛乳。

ゆで卵は味付けなしで食べろってこと?

08:00
シャワー。

普通に体を洗うだけなのに30分以上掛かる。

予想外に疲れも感じ、しばらくベッドで休むハメになる。シャワー浴びただけなんだけどね…

08:57
排便。

お腹が膨らんで、傷周りに対する負荷になっていたが、詰まりを排出してグッと楽になった。

午前中
午前中は、医者も看護士も問診にこなかった。病院のプライオリティコントロールは目を見張るものがある。

暇を見て嫁の見舞いに個室を訪れる。

熱が下がらず、点滴は減らず、管も抜けず、腎臓の値も万全ではない。だけど君はまだ笑顔を見せてくれる。強い嫁に惚れ直す。

12:00
昼食。ご飯150グラム、エビケチャップ炒め、あんかけ豆腐、炒め煮、味噌汁。計545キロカロリー、塩分3.8グラム。

デザートを食べる余裕があった。日に日に食欲が増してきている。

13:00
嫁の見舞い。熱が平熱に戻ったようだ。

リハビリを兼ねて一緒に廊下を歩く。少しずつ改善している。

14:00
朝から始める予定だった尿量をはかる検査(クレアチニンクリアランス)が、連絡ミスで行われていないとのこと。急遽14時より開始することとなった。

16:00
看護士の問診。便通があったこと、激しい痛みはないことを伝える。

傷口がベルトの位置にあり、ズボンを吐いていると常にズキズキすることを伝えた。

傷口付近にガーゼを当てるなどの対処を提案されたが、様子見とすることにした。

18:00
夕食。ご飯150グラム、鶏肉の生姜焼き、白菜のスープ煮、胡瓜の梅鰹漬け。計388キロカロリー、塩分2.1グラム。

19:00
嫁の見舞い。今晩は熱も上がらないようだ。今までより快適に寝られると良いな。

20:00
検温36.7℃。

これまでは看護師さんによる測定だったが、以降は夜間の検温、血圧測定も自分で行えとのこと。

21:00
看護師さんの巡回。

二日ほど前から喉の痛みがあること、また退院日を確定させて欲しい旨を伝える。

21:30
就寝。

腎移植 術後3日目

動悸がひどくて朝食がまったく口に入らなかった。
8時くらいに動悸も治まり調子がよくなってきた。

核医学検査。腎臓の働きがどうか事前に300CCのお水を飲んで行う。
検査の台が狭く、昨日から苦しんでいた疲れもあって非常に体調が悪い。しかも腰が痛い体制。30分耐えました。

午後から歩いてみる。
看護士さんに付き添われ、管を大量にお供させながら数メートル先の旦那の病室まで行ってみた。
旦那は相当驚いたらしく、一瞬とまって呆然とこちらを見ていた(笑)
すぐに一緒にお散歩を付き合ってくれました。
たったの数メートルだけど、すごくリフレッシュしましたー。腰も伸びて楽になった!

夜、再び40℃を越える熱。
昨日使った解熱剤をすすめられたが、猛烈に反対して脇や頭部を冷やして熱を下げる作戦にしてみました。
しかし、しばらくした後、看護士さんから「もう一つ違う薬が出ていますが使いますか?」
最初はこの薬しか使えない!の一点張りだったのに、違う薬を処方してくれようです。
この薬は動悸もしなく、寒気も時期に消えてくれたのでほんと良かったです。

でも、この熱変だなぁ~、、、大丈夫かな・・・?

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ここからドナーの日記

<夫婦間腎移植 : 術後二日目>

夫婦間腎移植における提供者(ドナー)を経験した術後3日目の記録です。

00:00
自然に目が覚め、時計を見て朝の遠さに絶望する。

二時間ほどウダウダ過ごし、なんとか再就寝。

05:45
自然起床。蓄尿が合計三リットル近い。

06:15
検温など。36.8℃、124/81。熱が37℃を切り、体重も平常時に戻ったが、やや体調不良気味で寒い。ご飯が足りない?

07:00
朝食。ロールパン二個とブルーベリージャムにマーガリン、ミネストローネ、ミルク、缶詰のパイナップル。

計696キロカロリー、食塩2.5グラム。ロールパンはカロリー高いんだね。

術後初めて「うまい」と思った。元気になってきた?

10:00
開腹位置に張ってあったシールをはがして貰う。以降、シャワーを浴びても良いとのこと。留め置きしてあった点滴針も外して貰う。

抜糸は内向きに縫合してあるので必要ないとのこと。らくちんだなー。

11:00
シャワーを浴びる。髪がオイリーだったのと、下半身がムオッとしていたのが解消されて爽快。

今頃マジマジと手術跡を観察。一番大きな傷は腹肉に隠れて見えない。

どれぐらいまで目立たなくなるのかな?

12:15
昼食。ご飯150グラム、豚肉の炒め物、チンゲンサイのお浸し、キャベツのゴマ酢和え、ナメコ汁。計467キロカロリー、食塩3.5グラム。

15:00
北海道から家族が見舞いのため上京。人数が多いので最上階のカフェテラスで談話。手術後でもっとも遠くまでいけた。

18:00
夕食。ご飯150グラム、金目鯛の西京焼き、卵とじ、白菜の即席付け。計470キロカロリー、食塩1.8グラム。

夕食前後から寒気を感じる。今日は少し動きすぎたかも知れない。

横になり体を暖かくして休む。

20:43
検温。37.4℃、128/77。相変わらず熱が下がらない。

便通が悪いので、ラキソベロンなる下剤を処方して貰った。

21:30
体が火照り始める。

寝付けなくなりツイッターを見ながら過ごす。

24:00
就寝。

腎移植 術後2日目

術後始めて空腹を感じる。
早速お昼におかゆがでた。
量は2,3口しか食べれなかったけど、口の中に物が入ってくる感じが新鮮だった。

午後からベッドに腰かける練習を看護士さんとやってみた。
腰はかけれるけど、ベッドサイドには立ち上がれない。
傷口が痛くて腰がまっすぐにのばせないのだ。
歩くのはまだまだかな・・・

夜から熱があがる。38.8℃。
解熱剤を点滴してもらったが、その後の動悸がひどすぎてあらゆるアラームがなりっぱなしになっていた。
苦しいと訴えても「熱が高いからねぇ~」と相手にしてもらえなく、辛い。。。
半日苦しみました><;

熱の原因としては、「手術後は熱がだれでもあがるからね~」でした・・・

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ここからはドナーの日記。

<夫婦間腎移植 : 術後二日目>

夫婦間腎移植における提供者(ドナー)を経験した術後2日目の記録です。

夜が長い。

痛みや騒音で寝付けず、脇にある時計に目をやると、まだ24時を過ぎたばかり。

起床の6時は絶望的に遠い。

寝返りを打つのも難しく、看護師さんの巡回時に体の向きを変えて貰っていた。

うたた寝で迎えた朝。

朝食後、激しい腹痛に襲われる。点滴の痛み止めを入れて貰う。動き始めた内臓が暴れ出したのだろうか?

その後、担当医により尿管やドレン、背中の管が外される。拘束具を外されたようで、とても気分が良い。グッと健康に近づいた気がする。

術後の初排便は盛大。排尿もラスト付近で「ブホッ」と泡吹くような音が出てビックリした。

午後、歩いて数十メートル先の体重計まで進む。だいぶ回復してきた。看護師さんに「すごいですね!」と褒められ嬉しくなる。モテル男はつらい。

熱は相変わらず37℃~38℃ある。普段、あまり熱を出さないタイプなので心配になってくる。

とは言え改めて考えてみると、開腹手術後まだ48時間程度しか経過していない。現代日本の医療技術の高さに驚かされる。

この日は前日より回復していたはずだが、確たる記憶がごく少ない。純然たる静養の一日で、起伏が穏やかだったためだろうか?

事もなく就寝。

腎移植 術後1日目

飲み薬を鼻の管から入れるという。
その前から鼻や喉の違和感があって、嘔吐していたので大丈夫かなっと思いましたが・・・
案の定。オエオエしました。
先生から11時になって胃液があがってこなかったら管をぬいていいよって言われて、11時までが長かったです。そして待ちに待った11時。管がぬけました!抜くときはものすんごく気持ち悪かったです。ぬるぬるぬる~おえええ。でも管がぬけたらスッキリしました。

その後、唇のしびれや吐き気がでてきたので、先生が背中の麻酔をストップしました。
1~2時間後、酷い痛みが・・・もう汗はダクダクかくし、じっとしていられない。お腹のなかをぐちゃぐちゃにかきまわされてるかのよう。今までに体験したことのないような痛みです。必死に痛みを訴えますが、使ってくれる痛み止めはまったく効き目ナシ。
お腹と腰の酷い痛みに絶え続け、何時頃だったのかわからないですが、主治医がやってきて、背中の麻酔を再開したほうがいいということで、それを使い始めて30分、除除に痛みが良くなってきました。それまで流れ続けていた汗もひいてきました。
丁度痛みが厳しかったころに旦那が病室を訪ねてくれたみたいなんですが、痛みで記憶が曖昧です。

それで一日が終わりました。
痛みのせいで一日が短かったです。

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ここからドナーの日記

<夫婦間腎移植 : 術後一日目>

夫婦間腎移植における提供者(ドナー)を経験した術後1日目の記録です。

術直後の基本装備

術中から、背中に痛み止めを注入する管、胃液を吸い上げるため鼻から喉の奥に入れている管、左腹の開腹位置から浸出液などを排出するドレン、左腕に2本の点滴、そして尿管が付いている。右手の甲にも点滴用針が留置されている。

下着はT字帯と呼ばれるものを履かされている。いわゆるフンドシのことで、事前に自分で買っておき、オペ時に自分と一緒に手術室に運ばれる。いつ装備したのか記憶がないが、術後にオペ室で着けてもらえたようだ。

足には弾性ストッキングと呼ばれる、医療用の足を圧迫するストッキングを履く。T時帯は自費購入なのに、弾性ストッキングは病院から支給してもらえるのが不思議だ。

弾性ストッキングに加え、足首から膝下までに空気圧式のマッサージ器が装着される。この機械で常時マッサージすることにより、寝たきり状態で発生する血栓を予防するようだ。

術直後の基本監視事項

術直後は昼夜関係なく、30分~1時間おきに血圧、体温、血中酸素を計られる。

血圧の上が100前後しかなく、点滴をしたり、足の位置を高くすることで改善をはかる。

熱も37℃~38℃ありダルい。

寝ているときも、1時間おきぐらいに体の向きを替えられる。

術後1日目の日記

麻酔や痛みの影響で記憶がアヤフヤな上に、時間や順序なども不明瞭です。

朝。ようやく鼻の管を外してもらえた。非常に楽になった。温かいタオルで顔を拭いたら、鼻の周りが鼻くそだらけだった。

昼。補助されつつ体重測定用の椅子に移る。平常時より2kgほど重い。点滴で入れた水分が残ってむくんでいる模様。

術着から院内用の寝間着に着替える。ついでにタオルで軽く体を拭いて貰う。

着替え時にT時帯の上からパンツをはかせて貰ったら、尿管の位置が悪くなり排尿しづらくなる。看護師さんにチンポジを真上に変更してもらい、快適に排尿出来るようになった。

尿管をつけていると、いつ尿がでるかコントロールできない。体を起こされたりで力むと出るようだ。そのため、看護師さんに起こされ話をしているときにジョボジョボでることが多く、何だが気恥ずかしい。

深夜の浣腸に始まり、真っ昼間からストッキングとフンドシのコスプレ、人前でジョボジョボ排尿、看護師によるチンポジ変更など、病院生活では濃厚なプレイを堪能した。癖にならないよう気をつけねば。

補助されつつ歩いて嫁さんの個室を訪問。嫁さんは痛み止めが利かないらしく、かなりの激痛を訴える。

昼頃から飲水許可。

夜から食事も取る。五分粥などお腹に優しいもの。たいした量ではないのに、食欲がわかずに食べきれない。

夜。義母にお願いしてiPhoneを出して貰う。手術終了の旨をツイート。即座に多くのヒトから応援メッセージが届く。感激するも返信を出すほどの元気がないのが無念。

いつの間にか就寝。

夫婦間腎移植当日

さてやってきました。手術日当日です!
旦那は病室を8時にでました。緊張した面持ちでストレッチャーにのせられていました。

次は私の番です。旦那がオペ室に入った後、1~2時間で呼ばれるそうです。
たいぶ緊張してきました。昨日の下剤がまだ効いていて、お腹もゴロゴロしています。

10時。
とうとう呼ばれました。私も旦那の後を追って手術室に入ります。
ストレッチャーに乗せられたら緊張がピーク。さまざまな思いが駆け巡ります。
そのまま手術室へ。手術室の準備室がめちゃくちゃ混んでいて、渋滞状態だったのでびっくりしました(笑)
不思議なことに手術室のベッドへ横たわると、緊張もやわらぎます。どうしてでしょう。今回は安定剤とかは一切使いませんでした。もう任せたぞ!っていう思いでいっぱいだったからでしょうか。
手術室の看護士さんに、「旦那さんは隣の部屋にいますからね~」って言われて、気なって気になってしょうがなかったです。真ん中をしきっている壁が透けてたらいいのに。

早速、硬膜外麻酔。背中の脊髄に針を刺してそこから麻酔の管を入れるということになります。
これがうまくいけば手術準備はほぼ無痛なんですが・・・
私は3回程刺しなおしで、その都度神経にひびく嫌な痛みにこらえてました。汗もぐっしょり。
以前もこの麻酔がなかなかうまく入らなくて苦労した記憶があります。
さてなんとか刺し治して、そして「眠くなる薬が入りますよー」って言われた瞬間記憶がなくなりました。

目覚めた時、喉に管(呼吸器の)が入っていて、めちゃくちゃ苦しかったです。しかも、「痰を吸い出しますからね~」って言われ、喉の奥を吸い出すやつで刺激され、涙が出る程苦しかったです。管をぬくときもおえおえええーってなりました^^;
そして、麻酔が抜けるまで回復室というところで寝かされる。このときの記憶は曖昧。たぶん2時間くらいはいたらしいのですが。

部屋は個室へと通されました。だけどまわりが真っ暗な感じ。麻酔の影響からでしょうか。「旦那さんはもう帰ってきて元気ですよ。」と教えてもらう。よかったぁー。

その後、左肩に酷い痛みが。長時間腕を伸ばされての手術だったので肩がカチコチになってしまったんだと思う。母にマッサージしてもらうが、なかなか良くならない。途中、湿布をはってもらったら楽になりました。

私の体には、酸素マスク、鼻から胃までのチューブ、背中の麻酔の管、首に点滴用の管、右手点滴用の管、右手動脈で血圧を測るようの管、尿管。管だらけで身動きできない感じです。でもこの中で一番辛かったのは鼻から胃へのチューブでした。鼻の奥や喉を通ってるチューブが粘膜を刺激し、痛みがあります。しかも痰が出しづらい。これは抜いて抜いてと頼みましたが、胃液があがってきちゃうからダメといわれ、我慢。

この日は麻酔でウトウトするものばかりと思っていたのですが、目はパッチリしていて、やたら鼻の管が気になり、寝苦しく、一時間毎に時計を見つつ朝を迎えました。

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ここからドナーの日記です。手術日前日、手術日当日の日記です。

<夫婦間腎移植 : 移植前日>

10:00 病院到着。入院手続き。
 10:20 病室着。嫁さんの隣の部屋。
 10:30 身長、体重、体温測定。
 12:00 昼食。以降禁食。
 1:00 血液型バンドを腕に装着。
 1:30 へその清掃。すごく大きいのが取れたと言われ、恥ずかしい思いをする。
 2:00 各種測定。112/81,61bpm,36.1℃
 2:10  下剤飲用。発泡性の白色水薬を大きめのコップ一杯飲んだ。多少飲みにくく、半分ぐらいからは頑張って飲む感じ。
 2:20 手術で担当する看護師さんから、手術に関する説明を受ける。
 2:30 緊急時に輸血を行う場合に必要となるサンプル用の血液採取
 3:00 夕方に点滴用の針を刺すため、早めに入浴。
 4:00 下剤の効果が現れ始める。15~20分間隔で便意。18前後まで緩やかに継続。
 18:00 主治医から明日の手術に関する最終説明を受ける。血液クロスマッチの変化による不確定要因が数パーセントあるとのこと。本来なら詳細な検査データを元に判断するそうだが、月曜日が休日で前回のクロスマッチ検査結果詳細が上がってきていないらしい。
リスクはあるが許容範囲内であると考えられること、また問題発生時に対処する手段も複数考えられること、そして今回パスすると、次回は半年後になってしまうことなどを考慮し、手術を行うことを了承した。
 21:00 点滴開始。
 21:05 浣腸。一分ぐらいしか我慢できなかった。
 21:30 消灯。就寝。

<夫婦間腎移植 手術当日>

00:00 下剤の影響で目が覚める
三時ぐらいまで寝付けないが、以降スヤスヤ。手術前の割には緊張もせずよく眠れた。
06:00 起床。
07:00 まだ腹痛が続く
07:45 手術着に着替える。下着も着ずに羽織る形式なのでスースーする。
07:50 手術室へ移動開始。入院部屋からベッド式のキャリアに乗せられる。なれない格好で、うっかりポロリをしてしまった。
08:00 手術室前室に到着。寝姿で進む院内は別風景だった。

以降、時間不明。
前室で本日担当される医師や看護師さんに挨拶をされる。
いよいよ手術室に移動。映画やドラマで見るあの部屋です。
背中に管を入れるため横を向かされる。レジデント(研修医)のお姉ちゃんが頑張るが、俺の体が硬いらしく難儀する。
しばらく頑張るも、上手く行かないらしく、先輩医師らしきヒトに交代。
スルスルっと入る。
「これから麻酔をかけます」と声をかけられる。
「ボンヤリしてきましたか?」と聞かれたが変化なし。

以降記憶なし。

嘔吐感で目が覚める。30秒ぐらい現状認識出来ず。
喉の管を抜いてもらう。時間を聞いたら16:00とのこと。当初の予定より時間が掛かったようだ。
あとで聞いたところによると、内臓脂肪が多くて難儀したらしい。マジか…
直ぐに部屋に戻される。帰りの廊下で見た空がキレイだった。

以降、記憶不鮮明で前後がアヤフヤ。

鼻から入っている管と空気マスクが違和感。お願いしてマスクは外して貰った。
吐き気なし。術中の出血量もごく少なく、順調な手術だったらしい。
嫁さんも無事に手術が終わったと聞き、感動して涙がでた。
痛みは少なめ。ただし鼻から入っている管が喉の辺りで違和感があり、とても気に障る。
疲れなのか、麻酔の影響か、寝ることもあるが、頻繁に目が覚める。
朦朧としたまま、次の日の朝を迎える。

夫婦間腎移植 手術日前日

今日で最後の透析。
もう二度とこれにはお世話になりたくないですね。
でも13年間私の命をつないでくれたものなので、お礼をいってお別れしました。

さて早速手術前準備に入ります。
食事は昼食までで、透析から帰ってきて昼食をとった後すぐにマグコロールという超強力下剤を飲まれる。
しかもラキソベロン一本入りというすばらしいカクテル・・・
これがマズイんですが、キンキンに凍りを入れて、なるべく一気に飲むように頑張りました。
2~3時間後にお腹ピーピー。トイレには20回以上いってると思います。

夕方に、両親、一番上の姉、私たち夫婦で出頭医からの手術説明をうけました。
クロスマッチの問題がまだ未解決なんですが、(再検査結果が間に合わず)たぶん大丈夫だろうということで、GOサインでました!
明日は腎臓移植です!!!!
で、まだまだ残る問題はあって、血小板が減少してて全身麻酔の他、硬膜外麻酔という麻酔ができるかわかないそう。
これは手術中もそうだけど、手術後も痛みのコントロールをしているすぐれものなので、なるべくできたらやったほうがいいのです。
というわけで血小板輸血を夜中にはじめました。
点滴入れるインターンは散々いじくり回した後一回失敗して、結局手首に近い邪魔な部分に点滴を入れてしまいました。
しかも処置をするときに腕の下に出血や消毒液を流さないようなシートをひくのですが、それをひいてませんでした。一回失敗して手が汗ばんでいたせいか、二回目は成功したのですが手がすべって管から大量に出血をおこし、ベッドを血の海にしてしまいました。おっちょこちょいな先生です><
血小板の輸血はこれで2回目。前回アレルギーを起こしたので心配だったのですが、、、今回も開始直後から唇のしびれや、湿疹などでてきて、即中止。アレルギーをおさえる薬を飲んだらそこで記憶がなくなりました・・・ その薬に眠くなる薬がはいっていたようです^^;

夫婦間腎移植 入院6日目

ネオーラル(免疫抑制剤)の副作用にもだいぶ慣れて、あまり症状がでてこなくなりました。
入院中、困るのが頼んだ薬がなかなかでてこないということ、出てくるときまでに1日はかかります。
今湿布が切れてしまって、明日の透析にはりたいのですが、今頼んでももう間に合わないことでしょう・・・

今日は透析。手術にむけてドライをゆるくしてあるんですがとここのところ痩せたのもあって、ドライウェイトがたぶん減ってしまってるようです。500グラム残しただけでも終了後、血圧が200を超していたので・・・(普通だったら140くらいはあるかな。)明日は1キロドライを残すといっていたので、かなりむくみっぽい状態になりそうです。そのほうが術後の腎臓にはいいのかな・・・?
まぁとにかく明日は待ちに待った最後の透析です。下剤を本日使用しているのでちょっと心配ですが^^;
私の13年もの間の透析人生にピリオドが打たれるとは感慨一入です。長かったなぁ。色々あったな。辛かった。
同じ病室に透析導入の方が二人いて、なんだか悪い気がしちゃいます。まったく立場が逆なんだなぁ・・・っと。
でも私も同じような経験のもとここまで来ているのでその方たちにも頑張って欲しいです。
しかしまぁ、こうやって透析から離れるきっかけをつくってくれたのは主人であって、健康な体にメスを入れ、苦痛にたえ、私に命を分け与えてくれようとしているのですから、感謝でいっぱいです。それぞれ本当は赤の他人同士だったんですから。
ここまで来るのに本当に悩みました。人一人を私が片腎にしてしまうわけですから、そりゃ悩みますよね。100%絶対安全な手術ってのはないし、後遺症だってでるかもしれない。ほんとうに健康な人をそんな状態にしていいのだろうか?と。幾日も悩みましたが、もう悩みません。あとは明るい未来だけを見つめて頑張りたいと思います。そして二人の健康面のバックアップは私自身が頑張っていきたいと思います。

夫婦間腎臓移植 入院5日目

とうとう始まりました。免疫抑制剤ネオナール(シクロスポリン)と、ステロイド大幅増量☆

服用中の免疫抑制剤の種類と量は、

・ネオナール(シクロスポリン)50㎎×3(朝・夕)
・ブレディニン 50㎎×3(朝・夕)
・プレドニン(ステロイド)30㎎ (朝)

手術前からこんなに飲みます。予想外だーーー!
まぁ、そう言ってもしょうがないので渋々のみますが。
ネオナールを飲んだ後、酒酔いのような火照りと、吐き気、けだるさ。
すぐ出ました、副作用・・・ さすが強い薬ですねぇ>< 
朝起きてすぐ飲んで、副作用で朝食がほとんど手がつけれなかったけど、お昼頃には症状は治りました。
毎日飲むのに少し不安を感じます。

手術前におへそをキレイにするってことで、おへその洗浄をしました。
おへその中ってあまり洗わない人が多いので結構垢がたまってることがあるらしいのです。
私は毎回お風呂のたびに洗うタイプだったので、全然汚れてないっていわれました。洗浄も楽チンです!
手術になることが決まったら自分で洗うことを習慣づけたほうが見られても恥ずかしくないですよ^^
他、弾性ストッキングももらいました。私は小柄で細いので一番サイズの小さいものをもらいました。
これをはいていると、長時間の手術などでも血栓が防止できるんだって。どっかの病院では、足にマッサージ機を装着してくれるって聞いたことあるなぁ。それがよかったなー(笑)

あと、夜あたりからテンションがちょっとオカシイ気がします。
今まで極度の人見知りから、いっさい部屋の住人に自分から話しかけることはなかったのですが、夕飯前にベラベラしゃべってました・・・
しかもいつもの緊張感がなく流暢に話してましたよ。もうステロイドの服用もでてきたんですかね?
テンションあがるのは気持ちいいんですが、下がらないよう願います。

夫婦間腎臓移植 入院4日目

今日は入院してから2回目の透析日。
なぜか今回は短い針で透析しています。ぬけそうで怖いっ。

かぶれをチェックするためにパッチテストを行いました。二日ほどテープやら消毒やらを貼っておきます。
術前オリエンテーション再度。

今日から今まで飲んでいたブレディニンという免疫抑制剤が3倍の量になりました。
病棟から出るときはかならずマスク、帰ってきたら手洗いうがいをしろとのこと。
習慣ついていないので忘れちゃいそう。

明日からはプレドニンがいよいよ30㎎になります。怖いなー。ほんと一番怖い。

手術日まであと透析2回! 手術日まであと4日!