透析アミロイドーシス

手根管症候群

  透析10年以上になると、手の親指、人差し指、中指などがしびれたり、バネ指といって指が滑らかに伸びなくなる方がみられます。
  手根管症候群と呼ばれていますが、これらの症状は、β2-ミクログロブリンからできるアミロイドという物質が手根部の腱や骨、間接などに沈着
  し、神経等を圧迫するために起きてきます。
  痛みやしびれは手術によって改善しますが、手首や指の屈伸運動をして関節の動きを保つように努めましょう。

骨・関節症

  アミロイドが骨や関節の周囲に沈着すると、骨痛、関節痛、関節の腫れなどを症状とする骨・関節症がおこります。
  骨・関節症には手首、肩関節、大腿骨などの関節の骨にのう胞ができて症状を引き起こす骨のう胞関節症と、四肢のかん節だけでなく、肩や背中
  の痛み、手のしびれなど脊椎症状を伴う破壊性脊椎関節痛があります。
  予防法には、β2-ミクログロブリンを体内にためないことにつきます。
  このアミロイドは、心臓や消化器など全身に沈着することもわかり、β2-ミクログロブリンを除去する透析療法の開発が進んでいます。

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