腎不全の知識

腎臓の働き

腎臓に運ばれた血液は、糸球体という部分を通る間に濾過され、からだにとって不要なものは尿として排泄されます。
それと同時にからだに必要なナトリウムやアミノ酸などは尿細管という部分を通る間に再吸収され血液に戻されます。
つまり腎臓は老廃物の排泄、水分の調整、電解質のバランスの調節をしているわけです。
さらに腎臓はビタミンDの活性化やホルモンをつくるという重要な役割を果たしています。
これらは透析では肩代わりできないはたらきで、透析以外の方法で補わなければなりません。

慢性腎不全とその症状

むくみ、高血圧、血尿などが出没することを除くと、末期に至るまで無症状に経過し、ある日突然、尿毒症に見舞われることも少なくありません。
尿毒症は体外に老廃物や有害なぶしつがたまり、体内のバランスが保てなくなった状態です。

尿毒症の症状

頭痛、意識障害をはじめ、むくみ、呼吸困難、貧血、嘔吐、出血、かゆみなど、いたるところに症状がでます。

尿毒症物質

腎臓で排泄・代謝される物質の中で、尿毒症をひきおこす原因となる物質をいいます。
尿素窒素(UN)、クレアチニン、カリウムなどたくさんの物質が疑われますが、尿毒症を起こす物質の招待はまだ充分に解明されていません。
ただ、これらの物質は血液中のUNやクレアチニンの象かとほぼ平行して増えることがわかっていますので、UNやクレアチニンのあや胃を目安に、
尿毒症を引き起こす原因物質のたまり具合を推定することができます。
UNやクレアチニンは本来、尿中に排泄されなければならないたんぱく質由来の不要な物質(窒素化合物)です。

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