ステロイド注意事項

ステロイド薬を服用している間、最も注意しなくてはならないことは自分勝手にステロイド薬の量を
変えたり中止したりしないことです。

ステロイド薬は、副腎から分泌されているホルモンであります。
ステロイド薬を体外から投与されますと、副腎から分泌されるステロイドの分泌が抑えられてしまうのです。
特に、多量のステロイド薬で長期に治療されている患者さんは、自分自身の副腎から分泌されるステロイドが
抑えられて少なくなっているということです。
この状態でステロイド薬の服用を中止しますと、自分自身の副腎からステロイドが正常に分泌されるまでに
数ヶ月かかりますので、その間、経口か注射でステロイド薬が補充されない限り、
ステロイド薬が不足の状態になってしまいます。
ステロイドの不足状態は、無気力、眠くなる、吐き気、嘔吐、腹痛、さらには、血圧が下がったり、
ショック状態を起こすようになるのです。
また、病気自体の悪化してしまいます。
その為,ステロイド薬を減量する場合には数週間から数ヶ月かけてゆっくりと減量しなければならないのです。
そうすれば、患者さんの副腎も同じぐらいの期間をかけて、徐々に機能を回復し少しずつステロイドの分泌量が
増えてきます。

また、肉体的、精神的ストレス、外科手術、出産、抜歯の際は、患者さんのステロイド必要量が増えますにので
このような場合には、ステロイド薬を一時的に増量しなければならないことが多いので、
必ず主治医の先生と連絡をとることが大切です。

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