夜中ベッドに入ったら不意に涙が押し寄せてきた。
頭の中をぐるぐるまわっている渦が目から出ちゃったみたいだ。
ちょっと疲れたかな。
考えるのはよそう。なるべくね。
検査のストレスからか、顔に紅斑が出てしまった。
ステロイド最近増やしたのにな。
ステロイド入りの軟膏を塗ってひとまず様子を見よう。
夜中ベッドに入ったら不意に涙が押し寄せてきた。
頭の中をぐるぐるまわっている渦が目から出ちゃったみたいだ。
ちょっと疲れたかな。
考えるのはよそう。なるべくね。
検査のストレスからか、顔に紅斑が出てしまった。
ステロイド最近増やしたのにな。
ステロイド入りの軟膏を塗ってひとまず様子を見よう。
3日目の朝を向かえ、なんだか寝不足と空腹で体がしんどい。
今日は血液検査をして異常がなければ食事がとれるということなので、それを希望に頑張って透析に行く。
透析から帰ってきたら、食事が食べれるようになっていたのと、点滴がはずされ、自由に歩行できるようになった。
人間の体ってよくできている。食事を入れたら途端に元気になってきた!
エネルギー不足で足がガクガクしてたのと、手が震えるのも治った。
そして明日は退院!
検査日の朝を迎えた。
早朝に普段飲んでいる薬を少量のお水で飲む。
これからは禁食、禁飲になる。(とても気が重い)
脱水を防ぐためと膵炎予防に点滴を開始する。
午後2時半検査に呼ばれ、ストレッチャーで検査室まで運ばれる。
検査室は主治医、受け持ち医、外来の主治医、看護士や検査技師など10人くらいが待機していた。
それまでは緊張はあまりなかったのだが、検査室独特のにおいに緊張する。
検査は、うつぶせで顔は右側を向く。口が締まらないようになる器具をはめられ、麻酔。
次第に視界がボヤけてきて、意識がなくなる。
「終わりましたよ~」
の声で目が覚める。
麻酔すごい、何の感覚もないまま終わってしまった。
気がついたらストレッチャーにのせられていて、そのまま病室へ運ばれる。
意識は少しぼんやりするものの、検査が終わった安堵感でいっぱい。
検査後3時間はベッド安静で、その後血液検査をして異常がなければトイレまでの歩行と、お水の摂取が許可される。
3時間後の検査も無事クリア。
麻酔の影響で眠気が襲ってきてそのまま寝てしまう。
目が覚めたら夜中2時だった。
ものすごい空腹に襲われて、とりあえず氷はバリバリ食べてみる。
ちょっとだけ満足。
朝までがとても長く感じる。。。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を受けるため入院。
いつものクリニックで透析をした後、夕方から入院する。
夕飯を最後に検査のためしばらく絶食が続くようだ。
夜中に夜食をたっぷり食べたけど、食いだめってできないんだよね、お腹すくだろうなぁ~
ベッドが堅くて熟睡できない。
結局3時間くらいの睡眠で朝を迎える。
昨日の晩から腹痛が治まらないので夜、救急外来へ受診する。
電話での応対がめんどくさそうにブツブツ言っていたのに、私のカルテを見たら急に優しくなった医者。
SLE、人工透析、人工骨頭、膵臓の腫瘍。
それに加え見た目が小さくて細っこい。
不憫に思ったからだろうか。
腹痛は前回よりも少しマシな方だったので薬の処方だけになった。
なんだか先生が麻薬系の薬だから・・・って何度も何度も言ってたのが気になったけど。
家に帰ってネットで調べたら常習性になる可能性のある薬らしい。麻薬だからね(苦笑)
帰宅したらなんだかお腹の痛みも軽くなったので、薬は使わなかった。
なるべく使わないほうがいい薬なんでしょ、これ。
夜中11時頃腹痛と背部痛へ耐えかねて 救急外来を受診する。
もしかしたら私の体の中の謎の物体が動き出したかな!?
とりあえず病院で軽く検査、風邪でも胃炎でも便秘でもないことを確認したあと、
ペンタジンを筋肉注射してもらう。
5分後目がチカチカ頭がグラグラし始める。
さすが麻薬・・・少量でも副作用が強い!
30分程休憩後、腹痛もよくなってきたので帰宅。
帰りの車の中で気持ち悪くなってきた。
先生が「この薬で気持ち悪くなったことはない?」
って聞いてきたことを思い出す。
前回使った時はなんともなかったのにナァ。
自宅に戻ってベッドにばったんきゅ~
翌朝、まだ痛い(汗)
いつも通っているクリニックで鎮痛剤を出してもらう。
カコナールって薬。風邪薬!?効くのかぁ~~~!?
透析後、目が覚めたら腹痛は治まってました。
よかったぁ。。。
「やっぱり膵臓に悪性か良性かはわからないけど影があるねぇ。」
医師に見せられた先日の検査の画像をみると、たしかに何かある。
それは6.5ミリという小さなもので、見つかったのは奇跡とも言えるだろう。
私の腫瘍は膵臓にあり、「膵臓は沈黙の臓器」と言われるほど腫瘍などができても自覚症状のない場所だったのである。
80%の人は見つかったときはかなり大きくなり手遅れな事が多いと聞いた。
「膵臓を切ったらどうなるんですか?」
膵臓という場所はインシュリンを出す大切な役割を果たしてるため、
部分的に切除すれば糖尿病にかかりやすくなる、全部摘出すればそこで重度糖尿病となる。
私の腫瘍の場所は細長い膵臓(医師はたらこと呼んでいた・・・)の真ん中にあって、かなり微妙な位置だ。
摘出するとなると、半分、もしくは三分の二、もしくは全摘だろう。
ガン特有の、「念のため大きくきりましょう」になるのであろう。
非常に厳しい選択。
切り取って、ガンではなかったら・・・?
ガンかもしれないとう恐怖に脅かされることはないだろう。
ただその代償はあまりにも大きい気もする。
今までやってきた検査を一ヶ月に一回くらいして、様子をみる。
そんな手もある。
ただすい臓はガンの進行がかなり早く、手遅れになる危険性も考えられることになる。
切除したとして、再発はどうなんだろう?
5年生存率20%
80%の人が再発をすると言うことだ。
80%って・・・
私は昔から%で表すことが嫌いだった。
白か黒かはっきりしないと気がすまないたちである。
ただ今はその80%が重くのしかかる。
「このくらいの腫瘍が胃にできたとしたら、簡単に取れるんだけどね。」
なんの慰めにもならない医師の言葉を冷静に聞きつつ、
後ろで聞いている母親と主人が気になった。
たぶん、私よりもショックをうけているであろう。。。
さて、どうしたものか。
八方塞りとまではいかないけど、確実に結論を迫られる状態にある。
今こうしている間も腫瘍は魔の手を伸ばし続けているかもしれないのだから。
外科的処置(手術のこと)をするためには、また新たな検査が必要だ。
今度は「内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)」を受けることになった。
何やら難しい言葉がずらずら並べてある検査だ。
簡単に言えば胃カメラのように内視鏡を飲み込んで、胃を通過、十二指腸までいく。
そこに膵臓をつなぐ胆管というものがあるので、そこの造影剤を流し込み、膵臓の状態をみるということだ。
その検査により悪性か、良性かの判断も今よりは少し精度があがるらしい。
でも結局はその検査は外科的処置をするための検査に過ぎないようである。
検査のデメリットに死亡率が書いてあった。
死亡率が堂々と書いてある検査ははじめてのこと。
とにかく少し大きな検査になるので入院が必要になった。
入院はうまくいけば3日程度。
膵炎やらなんやら合併症を起こせば長くなるかもしれないし、帰ってこれないかもしれない。
「よく考えてからでいいですよ。家でゆっくり考えて・・・」
医師はそう言ったが、そんな悠長なことを言ってられる時間がはたしてあるのだろうか?
じっくり考えなくてはならないほど、それ程危険を伴う検査なのだろか?
もう先に進むしかないじゃないか。
「検査の予約お願いします。」
検査日は11月5日に決まりました。
前日から入院の予定です。
まるでTVのドキュメンタリーでも見ているような
そんな感覚で私は医師の話を聞いていた。
「切除しないと悪性か良性かの断定はできません」
時折医師は「大丈夫?大変だよね、辛いよね」
と私を気遣う声をかけてくれたが
私は人事のように聞いていた。