「腹腔鏡下胆嚢摘出術」という手術をします。
胆石だけ取るのではなく、胆嚢ごと取ってしまうのです。
胆石ができる胆嚢はすでにあまり機能してないらしいので、取っちゃうのが一番なんだって。
胆嚢をとっても特に体への影響はないとのこと。
手術は全身麻酔で行われます。
術後の痛みの緩和のための背部の脊椎に直接麻酔薬を入れる「硬膜外麻酔」はしないことになった。
ちょっと術後痛まないか不安になったけど…開腹手術はしない予定なので大丈夫。
手術時間がくるまで…前日にのんだ強力な下剤の影響でトイレをいったりきたりしてた。
予定時間1時間遅れで手術室によばれる。
この段階で緊張が出てきた。もう後戻りはできないんだ。うわ~やりたくないっ!
主人、両親に見送られストレッチャーで手術室に。
メガネなどは全部はずしてたので手術室の中とかってよく見えなかったけど、4人くらいの先生、看護師さんが手術前準備に取りかかっていた。
手術台に乗せられるとすぐに口にマスク。胸には心電図や心拍数を計るやつ。頭には脳波計を。その時には緊張がピークで、呼吸が速くなっちゃって、
「緊張してますか~?ゆっくり息をしてくださいね~」
って。心電図がピッピッと早く打ってるので胸のドキドキがわかっちゃったみたい。
安定剤とか何もなしでここまでの行程だったので本当にドキドキしたし、ぶっちゃけ逃げたかったです。
それから「眠くなる薬使いますね」って声がしたら目の前がチカチカしてそのまま………….。
「小林さ~ん、終わりましたよ。予定通り腹腔鏡でできましたからね。」
の声で起きたんだけど、呼吸確保の気管挿管が喉に入っていて、それが苦しくって。
声は出ないので手で苦しいって合図しようと思ったんだけど腕がまだ上がらないっ。
「痰を吸引しますよ。」
って言われて、いやおうなしに痰を吸われたけどこれが本当に苦しくって。目をギューっとつぶってなんとか耐え抜きました。
それから管を抜いてもらったんだけど、喉を異物が抜ける感じと喉の痛みがとても不快だった。
鼻から胃にかけての管も抜いてもらいました。これはゲホゲホむせる。
「どこか痛みはありますか?」
と聞かれましたが、あまりひどい痛みはなかったのですが、お腹がジーーンとしていたのでお腹が痛いと訴えると、
「強めの痛みどめを入れますからね~。眠くなってしまうと思います」
って言われて痛み止めが入る。だんだんとお腹の痛みはとれてきたけど、まったく無痛ってほどにはならなかった。
しかも全身麻酔から覚めてから意識はハッキリしていて「今何時だ?夜??まだみんな待っているのかな?… う~ん、膝がかゆいなぁ~」と考えていました。
回復室で15~30分程度休まされてからストレッチャーで病室まで運ばれる。
途中で主人や両親が待っていた所を通過。ぼんやり顔が見えた。
私の手術は4時間半もかかったらしい。うわー、待ち時間長くて大変だったろうな-。
4時間半かかった理由は何かあったのかと思ったけど(調べた限りでは長くて2時間くらいだったもので)、単にとても丁寧にやってくれたかららしかった。
そのおかげか痛みが軽い。傷もかなり小さい。5mm 程度のが2カ所に1.5cmが2カ所。極小の傷口だと担当医が言っていた。これなら傷も目立たなくなるしね、感謝!
病室のベッドに移動された私についていた管は、尿道管と点滴の管2カ所だけ。ドレーンが入ってるものだと思ってたけど入ってなくてびっくり。
私が病室に戻ったのは面会時間もすぎた午後7時半だったのですが、主人がしばらく一緒にいてくれて摘出した胆嚢の写真と、胆石を見せてくれました。
私がまだ手術室にいた時に主治医から摘出した胆嚢と胆石を見せてもらったらしい。
これが私の胆石。5mmくらいのが5~6粒あったのだけど手術中に粉砕して5mm~2mmくらいに小さくなってしまった。
夜中も痛みはそれ程もなく、寝返りもうてるので楽だったです。眠れないので眠れる薬を点滴で入れてもらったりして少し眠れました。点滴の終了ブザーに何度も起こされましたが^^;
熱も37.5度くらいの微熱がでたくらいで気分も悪くなかったです。